【漫画】ばけものれっちゃん/きのこたけのこ 読まざるを得ない作品集【浅野いにお】
いにおさんの漫画は全部持ってます。
つらつらげだんけのふーたです☆
さてさて。
浅野いにおさんの短編集が10年ぶりに発売されました!
タイトルは
ばけものれっちゃん/きのこたけのこ
浅野いにお短編集 ばけものれっちゃん/きのこたけのこ (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/11/02
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
短編集。
全12作品。
いにおさん作品はとても好きなので、適度に紹介していきたいと思います!
では、いってみましょう!
いにおさん作品に潜む陰鬱さ
毎回毎回、いにおさんの漫画は読むとどんよりします。
雰囲気が、暗いんです(良い意味で)。
明るい作品もあるんだけれど、なんかこう、その背後に陰鬱めいたものを感じるんです。
だから、読んでいるとどんよりする。
ただ、さっきも言ったようにこれは良い意味で、です。
「このままでいいのかな?」
「何かやらないと」
そんな気持ちになります。
ただ、中にはほんとにどんよりしてしまうのもあったり。
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > コミック > 青年 > 小学館 ヤングサンデーC
- ショップ: 楽天Kobo電子書籍ストア
- 価格: 594円
なんかがそうでした。
あばばばばば...
ってなっちゃいます。
それでも、読む手は止まらない。
日常のような、非日常のような
現在連載している
これはSFチックですが、基本的に日常を描き切っているように思えます。
映画化された【ソラニン】もそうですし、【零落】はいにおさんの体験談という話もありますし。
人物の描写も、その人物の内面も、しっかりと描かれていて。
日常を感じることができるのですが、読んでいるとどこか違和感が。
その違和感が、非日常なのかもしれません。
ばけものれっちゃん/きのこたけのこ
前置きが長くなりましたが、さらっと短編を紹介!
ばけものれっちゃん
クラスメイトと仲良くなったれっちゃん。
れっちゃんフィーバーみたいなのが巻き起こりますが、体育祭の事件で一転。
委員長だけが、一貫してたのかなぁ、と。
れっちゃんの髪型にも注目です。
ふんわり男
間男の話なのかな?とタイトルから連想しましたが、全然違うw
ふんわり鏡月
とのコラボなのかな?
甘酸っぱい展開!お酒が飲みたくなる流れでした!
としのせ
グローバル叔父。
最後がちょっぴりセンチメンタル。
誘蛾灯
ダーク。
【おやすみプンプン】の終盤を思い出してしまった...
虫の光走性について少し書かれてました。
だからタイトルが誘蛾灯なのね。
D
最後のページまで読めばタイトルの意味が分かります。
あぁ、あの子。
微分までできるようになったのね...!
と、1人で感動。
「きっとそれって、
これでいいって事なんだよ。」
ふんわり男(に、ふんわり女は、何を思う)
ふんわり男と同じカットで女の子目線。
こう思ってたのね!
さよならばいばい
この価値観の相違は残念と言わざるを得ねぇ。
いい言葉。
そして、見てくれに反していい子だなぁ。
TEMPEST
圧倒的ディストピア。
85歳以上の高齢者を【最後期高齢者】とし、試験を受けさせる。
試験に落ちると...
【人権カード】が返却されない。
【人権カード】とは、そのままの意味です。これがないと、人権を受けられない。つまり、人として扱われない。
ディストピアが圧倒的ですね。
ラストがガンツ感がありました。
夏のにおいは魔法少女を二度殺す
モノローグから始まる。
えっちゃんと上京した先輩。
「でもここらでえっちゃんと話合う奴なんているの?」
「合う合わないじゃなくて合わせるんです。」
「私だってもう、それくらい出来るんです。」
地元に残っているえっちゃんと、上京して成功した先輩。
地元の空、東京の空。
比較したところでなんら差はないのに。
そしてどうせ、今日の事なんて思い出の1個としてすぐ消費して忘れちゃうのに。
切ないえっちゃんのお話。
ひまわり
いにおさんのなんかの短編集に収録されていたような...
あとがきに、ラストを修正したかったと言ってますね。
そのバージョン、読んでみたかったなぁ。
ふんわり男(に、ふんわり男は、何を思う)
今度は男の子目線!
カマキリwww
1つの物語を女の子目線と男の子目線にするのは
喰う寝るふたり住むふたり
喰う寝るふたり 住むふたり コミック 全5巻完結セット (ゼノンコミックス)
- 作者: 日暮キノコ
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2015/03/20
- メディア: コミック
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この作品の構造に似てますね!
きのこたけのこ
やけに葉っぱがでかいなと思ったら、2、3cmくらいの設定なんですね。
デデデデのベースになっている短編。
ふーたのおすすめベスト3!
この短編集でのベスト3を決めるとするならば...
1位 夏のにおいは魔法少女を二度殺す
2位 ばけものれっちゃん
3位 TEMPEST
ですかね!どれもこれも面白い作品なので、甲乙つけがたいですが...
ただ、1位のえっちゃんは可愛かった。そして、哲学的。
おわりに
いかがでしたか?
浅野いにおさんの
ばけものれっちゃん/きのこたけのこ
浅野いにお短編集 ばけものれっちゃん/きのこたけのこ (ビッグコミックススペシャル)
- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/11/02
- メディア: Kindle版
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ぜひ、読んでみてください☆