つらつらげだんけ

つらつらと心に移り往く由無し事をそこはかとなく綴るブログです。雑ではないけど雑記ブログ!主にふーたの書斎を開示していきます。

【小説】日常の怖さ。きのうの影踏み【辻村深月】

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夏に読み返したい短編集。

つらつらげだんけのふーたです☆

辻村深月さんの【きのうの影踏み】を読みました!

タイミングが惜しかった!

夏に読みたかったなぁ。あとで読み返そう。

では、本の紹介です☆

 

 

1.全13作品

十円参り

手紙の主

丘の上

殺したもの

スイッチ

私の町の占い師

やみあかご

だまだまマーク

マルとバツ

ナマハゲと私

イムリミット

噂地図

七つのカップ

 

ホラーテイストですが、サブテーマとして随所に「母」が出てきます。

それがより怖さを増長させているところでもありますね...

 

2.気になった作品

スイッチ

電車の中でゴスロリの女性に話しかけられたことがきっかけで、主人公に様々なことが起こるお話。

この作品を読んでいて、アジカンの歌詞を思い出しました。

 

あの日僕がセカンドフライを上手に捕ったとして

それで今の抱えている後悔はなくなるのかなぁ

 

なんか、似てるなぁ、と思いました。

バタフライ効果、みたいな。

 

作中最後の

 

誰も気づかないだけで。この世の中の、今日もどこかで、起きている。

そのスイッチがいつ押されるか、わからない。

 

というのも少し不気味さを漂わせて終わらせています。

 

やみあかご

4ページほどの短い作品。

 

私は深夜に、顔の見えない赤子と追いかけっこをしている。

 

この表現が素敵すぎて。詩的すぎて。

この小説の中で一番のフレーズと思っています。

 

だまだまマーク

黙って

だして、代わって

 

息子ちゃんが不思議な言葉を話し出すたびに、この話を思い出すんだろうなーと。

 

イムリミット

1年に1度行われる、残酷なかくれんぼ。

山田悠介さんみたいな世界観でした。

結末が知りたかったなぁ。

3.辻村作品の短編集!

ホラーテイストの短編集に

ふちなしのかがみ 

ふちなしのかがみ (角川文庫)

ふちなしのかがみ (角川文庫)

 

があります。

これも併せて夏に読みたい!

 

4.おわりに

小説のどれが面白い!

とか

どれがいまいちだった!

というのは結局個人的なもので、やはり読まなくてはわからないものです。 

きのうの影踏み (角川文庫)

きのうの影踏み (角川文庫)

 

なので、読みましょう!

読書は人生を豊かにするツールの1つです。

読書するたび、他人の人生観が学べますからね(*‘ω‘ *)